10ナマズ

在来種

生物分類 魚類
目・科・属名 ナマズ目ナマズ科ナマズ属
英名 Japanese common catfish
学名 Silurus asotus
別名・地方名 マナマズ、ニホンナマズ
全長 40~60cm
食性 肉食性
分布 ほぼ日本全土に分布(東日本へはおそらく移入)、朝鮮半島、中国大陸

 体にウロコは全くなく、稚魚の時には体形が大きなオタマジャクシに似ているが、胸ビレや背ビレがあることで見分けることができる。2対のひげを持っていることが有名であるが、体長8cmくらいの時までは3対のひげが生えており、成長するにつれ自然にヒゲは消滅する。オリーブ色の不規則なまだら模様が体全体をおおうことが多いが、体色は個体によってさまざまである。
 湖沼や河川の中・下流域に生息。産卵期は5~7月で、雨後の夜間に産卵する。本流から小川をさかのぼり、水田や池の岸辺の水草、藻などに卵を産み付ける。卵は粘着性があり、外側はゼリー状の膜でおおわれている。
日本の淡水魚は雑食性が多い中、数少ない肉食性の淡水魚である。夜行性で、昼間は物陰でじっとしている。夜になると、小魚やカエルなどをパクリとひと飲みする。
 特定外来生物に指定されたアメリカナマズ(チャネルキャットフィッシュ)と区別するために、「ニホンナマズ」と呼ばれることもある。