15ギギ
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在来種
生物分類 | 魚類 |
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目・科・属名 | ナマズ目ギギ科ギバチ属 |
英名 | Gigi |
学名 | Pseudobagrus nudiceps |
別名・地方名 | ギギウ |
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全長 | 約20cm |
食性 | 肉食性 |
分布 | 近畿地方以西の本州、四国の吉野川、仁淀川水系、九州の北東部 |
見た目はナマズに似ているが、本種は立派な背ビレがあり、尾ビレが2又に分かれているので見分けることができる。背ビレ後部には油ヒレが見られ、上あごに2対、下あごにも2対のヒゲが生えている。
腹ビレのトゲと基底部の骨をすり合わせ「ギーギー」と音を出すことから、この名前がついた。背ビレや胸ビレの硬く鋭いトゲには若干の毒があるため、手で触る際は注意が必要である。ウロコはない。全長30cmの個体が確認されることもあり、日本に生息するギギ科としては最大種。全長10cmくらいまでは黒と白のまだら模様が見られるが成長するにつれ徐々に模様は消え、全体的に黒くなっていく。水質の変化などに敏感で、環境によっては黄色く変色することもある。
河川の中流域や湖沼に生息。夜行性で昼間は石の下や石垣の隙間に隠れる。肉食性でエビ、水生昆虫や小魚などを食べる。
産卵期は5~8月ごろ。岩の隙間にオスが巣をつくり、メスを誘導し産卵をさせる。産卵後、卵からふ化した後も数日間はオスが守る。
しばしばギギの産卵床にムギツクが産卵し、自分たちの卵をギギに守らせる行動をとる(托卵)が、逆にギギの仔魚がムギツクの卵を食べることもある。