16メダカ(ヒメダカ、色メダカ)

生物分類 魚類
目・科・属名 ダツ目メダカ科メダカ属
学名 Oryzias
別名・地方名 色つきメダカ、カラーメダカ
全長 4cm
食性 雑食性

 野生メダカの突然変異型種。観賞魚として、近年では多くの品種改良された種類が生み出されている。
 「ヒメダカ」は、メダカに突然変異が起こり、本来の黒色の色素が欠け、代わりに黄色の色素を持っているため、体が黄色およびオレンジ色をしている。何世代も掛け合わせると先祖返りを起こし、黒色の色素が混ざる個体も生まれるため、カラーバリエーション豊かなメダカを生み出すことができる。
 「ヒカリメダカ」は、本来、メダカの腹部にある虹色の色素が背中にも現れ、上からみると背中が光って見えることから「ヒカリメダカ」と呼ばれようになった。
 「アルビノメダカ」は、色素が欠乏していることにより、体が白く透けていて、目の色が赤っぽく見える。
他にも「ダルマメダカ、縮みメダカ」と呼ばれるダルマ体系のメダカは、ふ化の突然変異で生まれた個体で、背骨が少ないために泳ぎが得意ではなく、運動能力は通常のメダカより低めである。
 突然変異種のメダカは、いずれも本来、自然界では生きていくのが難しい生き物であるため、自然界で見つかる個体は、ほとんどが人間により放流されたものとされている。簡単に野生のメダカと交配するため、最近では「第3の外来魚」として問題になっており、飼育しているものを河川水路に放流してはいけない。