5ヤリタナゴ
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在来種準絶滅危惧種
生物分類 | 魚類 |
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目・科・属名 | コイ目コイ科タナゴ亜科アブラボテ属 |
英名 | Slender bitterling |
学名 | Tanakia lanceolata |
別名・地方名 | カメンタ、カメンドブナ |
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全長 | 6~13cm |
食性 | 雑食性 |
分布 | 日本(本州、四国、九州北部)、朝鮮半島の西岸 |
最大で全長10~13cmのタナゴの仲間で、国内のタナゴ類の中ではもっとも生息範囲が広い。
日本各地に広く分布しているため、地域により形態などに多少違いが見られる。
体色は背部が青褐色で、体側から腹部にかけて銀白色。眼の直径よりやや短いヒゲが1対ある。体側の縦帯ははっきりしない。
流れが緩やかな河川、用水路、湖沼等に生息する。雑食性で、小型の水生昆虫や藻類等を食べる。
産卵期は春。オスの婚姻色は産地により多少異なるが、頬部と腹部が朱色に染まり、背部は暗色、体側は淡い緑色に染まる。背ビレと尻ビレに朱色の縦じまが現れ、ヒレの端には細い黒ぶちが現れる。また、口先には追星(白いブツブツ)が現れる。メスは体色の変化は見られないが、腹部に朱色の短い産卵管が現れる。
アブラボテと近縁種で、自然界でも交雑が見られる。種小名 lanceolata(小さなヤリを持った)は和名の「ヤリタナゴ」とほぼ同じ意味である。
河川や水路改修による生息場所や産卵に必要な二枚貝の減少、外来種による食害、過度な捕獲などにより、全国的に生息数が減少し、環境省レッドリストの準絶滅危惧に指定されている。