6カワムツ・ヌマムツ

在来種
生物分類 | 魚類 |
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目・科・属名 | コイ目コイ科カワムツ属 |
英名 | Dark chub |
学名 | Candidia temminckii |
別名・地方名 | ハエ、モツ、モツバエ、ヤナギバエ |
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全長 | 15~30cm |
食性 | 雑食性 |
分布 | 中部地方以西の本州、四国、九州 |
近縁種のオイカワに似ていて、体は細くヒゲはない。体色は淡褐色で、オイカワとの見分けるポイントは、カワムツには体側に幅広い青紫色の明瞭な縦じまがあることである。
かつてカワムツは1種類とされていたが、生息場所によって違いがわかり、一時『カワムツA型』『カワムツB型』と呼ばれていたが、現在『カワムツA型』をヌマムツ、『カワムツB型』をカワムツの2種に分類されている。
川や湖沼に生息するが、河川では流れの緩やかな淵に多く生息している。ヌマムツに比べ中流より上流域に生息しており、場所により二種が共生している場所もあるが、どちらの魚種が生息しているかで、採集地点が下流域か上流域かを判断することができる。二種の見分け方は、カワムツは頭部が丸く、胸ビレ、腹ビレが黄色い、それに比べヌマムツは頭部がやや鋭く、胸ビレ、腹ビレは透明または前側が朱色である。
産卵期は5~8月で、オスは産卵期になると頭と腹側が朱色や暗褐色に染まる。
未成魚の段階では藻類を主食にするが、成魚になるにつれ水生昆虫や小さな小魚も食べるようになり雑食性に変わる。