8ニホンウナギ
在来種絶滅危惧ⅠB類
生物分類 | 魚類 |
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目・科・属名 | ウナギ目ウナギ科ウナギ属 |
英名 | eel |
学名 | Anguilla japonica |
全長 | 40~90cm |
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食性 | 肉食 |
分布 | 本州以南、韓国、中国中南部、台湾からベトナムまで東アジア一帯に分布 |
体が長く、背ビレ、尾ビレ、尻ビレは連結し、腹ビレはない。ウロコは皮膚に埋もれ、体表面は粘液で覆われている。このため狭いところでも自由に前進、後退ができ、堰の下の石積みなどの隙間を好んで住みかにする。
夜行性で、夜間活発に小魚や水生昆虫などを食べる。
マリアナ諸島の西方海域で産卵し、卵からふ化した後レプトケファルス幼生として約1年間海で過ごす。その後沿岸に近づいて変態し、4~7月ごろに河川をさかのぼる。この頃をシラスウナギと呼び、体長は10cmほどで、ウロコのできていない透明な姿である。5~12年間河川にとどまって成長し、秋ごろに海へ下り産卵場所へ向かう。このように海で産卵し、川で育つ魚は降河性回遊魚と呼ばれ、本種の特徴である。
近年、シラスウナギの過剰な漁獲、海洋環境の変化、河川や沿岸域等の成育場の環境の変化などにより数が激減したため、環境省のレッドリストにおいて絶滅危惧IB類に区分されている。