28オヤニラミ
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在来種絶滅危惧ⅠB類
生物分類 | 魚類 |
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目・科・属名 | スズキ目ケツギョ科オヤニラミ属 |
英名 | Japanese aucha perch |
学名 | Coreoperca kawamebari |
別名・地方名 | ヨツメ、カワメバル、ヨコブナ |
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全長 | 10~15cm |
食性 | 肉食性 |
分布 | 桂川水系・由良川水系以西の本州、四国北東部、九州北部、朝鮮半島南部 |
体は平たく、側線(そくせん:水中で水圧や水流の変化を感じとるための器官)がはっきりしている。体色は緑がかった黄褐色。眼の周辺に赤い筋模様があり、頭から背中には白い線がある。口が大きく肉食性で、昆虫などを食べる。エラの近くに目玉のような模様があり、体の左右に目が2つずつあるように見えることから「ヨツメ」とも呼ばれる。この目玉模様で体を大きく見せ、他の魚を威嚇する。
縄張り意識が強く、争いに負けた魚には横線がくっきりと表れ、勝った魚は薄い茶褐色がかった色に変わる。
産卵期は5~9月で、水中にあるヨシや木の枝などの棒状のものの周りにオスがつき、メスを呼び、卵を産ませる。卵を産んだメスはすぐに追い出され、オスが卵を守り始める。オスが卵を守る行動には、①外敵から守る、②卵が腐らないよう、胸ビレを動かして新鮮な水を送り続けるという役割がある。オスが卵を睨みつけるように守る行動から、「オヤニラミ」の名前がついたと言われる。
川の工事による生息場所の減少、外来種による食害、過度な捕獲などで数が減っており、絶滅危惧ⅠB類に指定されている。