1ミナミメダカ
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在来種絶滅危惧Ⅱ類
生物分類 | 魚類 |
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目・科・属名 | ダツ目メダカ科メダカ属 |
英名 | Japanese rice fish |
学名 | Oryzias latipes |
別名・地方名 | めえと、じゃっこ |
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全長 | 3~4cm |
食性 | 雑食性 |
分布 | 日本全土・朝鮮半島・中国大陸・台湾 |
大きく飛び出た目玉、やや平たい頭部と背中に入る黒い線が特徴。体色は黒~灰色、薄い茶色など。
目や口が上向きについているため、水面に浮いているものを食べやすい体になっている。見た目のとおり視力が良く、魚類ではあるものの顔で個体を判別できるといわれている。
オスとメスで見た目が異なり、見分けることができる。
オス:スマートな体型、尻ビレが四角形、背ビレに切れ込みあり
メス:丸みを帯びた体型、尻ビレが三角形に近い、背ビレに切れ込みなし
寿命は2~3年ほどだが、環境によっては5年近く生きる場合もある。
雑食性で、植物性から動物性のものまでなんでも食べる。
メダカは群れで泳いでいるが、その理由は主に二つあると考えられており、一つ目が、水の抵抗を減らすため。複数匹でまとまって泳ぐと、一匹一匹にかかる水の抵抗が弱くなり、体力の消耗を抑えられる。二つ目が外敵から身を守るため。群れでいることで外敵が狙いを定めづらくなり、狙われる確率が下がる。また、複数匹で警戒していれば、一匹でいるよりも危険を察知する能力が上がるため、外敵を見つけやすくなる。
群れの中に序列を作っており、序列が高い(体が大きく強い)個体ほど安全で餌が食べやすい下層に、序列が低い個体ほど上層を泳いでいることが多い。
また、メダカは他の魚よりも脳に近い場所に感覚器官があるため、水圧や水流、振動を感じ取る感覚が優れており、群れの中でお互いにぶつかることがない。
身近な小川や水路などに広く生息し、浅い池沼、川の流れの穏やかな岸辺などで見られる。 しかしながら、小川や水路のコンクリート整備などにより、生息地域が少なくなっており、1999年に環境省より絶滅危惧種Ⅱ類に指定された。