21ギンブナ
在来種
生物分類 | 魚類 |
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目・科・属名 | コイ目コイ科フナ属 |
英名 | crucian carp |
学名 | Carassius langsdorfii |
別名・地方名 | マブナ、フナ、ジブナ |
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全長 | 15~30cm |
食性 | 雑食性 |
分布 | 日本、台湾、朝鮮半島、中国、移入によりヨーロッパ |
フナの仲間は、コイに似るがヒゲが無い。また、タナゴの仲間に比べて体の幅が大きい。ギンブナは、フナの中ではゲンゴロウブナについで体高が高く、尻ビレの根元より後ろが、急激にくびれているのが特徴。背ビレと尾ビレの前方のフチにはトゲがあり、後方はギザギザになっている。体色は、背中側がオリーブ色を帯びた褐色で、腹側は銀白色をしている。
雑食性で、主に藻類やプランクトンなどを食べる。
水の汚れに非常に強いため、河川だけでなく、沼地やドブなどにも広く生息している。寿命が長く10年以上生きる。繁殖期は4~6月で、浅瀬の水草などに産卵する。
ギンブナはオスの個体が極端に少なく、ほとんどがメスである。通常の生き物であれば、オスとメスの遺伝子がかけ合わさった子が生まれるが、ギンブナの場合はメスの遺伝子しか受け継がないためである。このため、ギンブナのメスは、ウグイやドジョウなどの他の種類のオスで受精することができるが、生まれてくるのはメスのギンブナになる。